中国語のおすすめの学習方法【元薬剤師が中国語を勉強した経験をご紹介】

こんにちは、あゆみです。
今回の記事はこんな方に向けて書いています。
・中国語のおすすめの学習方法を知りたい。
・大学の第二外国語で中国語を選んだので、就職につながる勉強方法を知りたい。
・検定試験に合格したいけど、検定試験をゴールにするのは違う気がする。
私の中国語学習は26歳から。中国に留学後8ヵ月で旧HSK8級、勉強から2年経たずに中検準1級に合格しました。
薬学部を卒業して薬剤師になった後、これまでフリーランスで中国語の翻訳・通訳をしてきました。現在は翻訳メインで活動しています。
今回は私の学習を振り返って、中国語のおすすめの学習方法をご紹介します。
どれも基本的に独学可能で、あまりお金をかけない方法です。
もし就職につなげるために検定試験を目指す場合、検定試験用テキストではなく、この記事で紹介したやり方を実践されると、自然と検定試験に合格できる実力をつけられるはずです。
最も大切なことは、テキストを1冊にしぼって徹底的に勉強すること。
早速みていきましょう。
中国語のおすすめの学習方法:テキストを1冊にしぼって徹底的に勉強する
私が実際にやった方法です。
私は1冊のテキストに集中的に取り組み、中国語の底上げをしました。
当時、中国に留学していましたが、最初の3ヵ月は先生の言っていることが聞き取れませんでした。そこで、部屋にほぼこもって1冊のテキストに集中的に取り組みました。
3ヵ月後、先生の言っていることがわかるようになり、中国人との基本的なやりとりに困らなくなりました。
使用したテキストはこちら↓
ほかにもテキストを使用しましたが、集中的に取り組んだのはこの1冊です。
振りかえると、この1冊を徹底的にやったことで一番力がつきました。
現在は、日本語訳つきで日本で販売されています。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4497209113″ title=”中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語”]
※テキストは好きなものを選んでください。ただし、選ぶポイントはやや難しめを選ぶこと。
上記テキストのレベルは中級レベル。入門者がやるものではありません。
当時、ゼロからの学習でしたが、私は上記テキストの勉強から始めました。周囲からは止められましたが、聞きませんでした。
私がやったやり方はとてもシンプルです。
テキストの使用方法
①本文中のわからない単語をすべて調べる
②辞書で単語を調べるときに、例文にも目を通す
③音声を何度も聞きながら音読する
④本文を暗記する
この4ステップです。
中国語のベースとなる力は、①~④でつけました。

実際に使用したテキスト
本文のほかに例文に出てくる単語もすべて調べます。
わからない箇所はねかせます。
このテキストすべてを辞書を引きながらやりこんだ後、「はてな」マークをつけていた疑問点は自然と解消しました。
中国語の型、ニュアンスが身体にしみこむことで、不自然な中国語を見て「おかしい」と思う感覚が自然に身につきました。
ポイント
徹底的に調べる
わからないところは寝かせる
ちなみに私は文法書を使った勉強をしたことはありません。
理由は、辞書を引けば文法の疑問を解決できたからです。
✔紙の辞書が分解するまで使いたおす
電子辞書が当たり前の時代ですが、学習初期は紙の辞書をおすすめします。
私も紙の辞書を使いました。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4062653435″ title=”講談社中日辞典 第三版”]
今は捨ててしまってないのですが、留学が終わる頃には講談社の中日辞典が分解してバラバラになり、使えなくなりました。
✔紙の辞書を使う理由
マーカーを引けるからです。
これは現状を可視化して把握するためです。
単語を調べるときは、毎回蛍光ペンで単語にマーカーしていました。
1回目はピンクでマーカーを引く
2回目は黄色で外側にマーカーを引く
3回目は緑色で外側にさらにマーカーを引く
このようにすると、
・その単語に何度出会ったか
・なかなか定着しないこと
が可視化されます。
これが学習初期の方に紙の辞書をおすすめする理由です。
講談社の中日辞典をひととおり調べたという目安になります。
おすすめの参考書・学習書は存在しない
理由は、どのテキストを使うかよりも、どう使うかが大事だからです。
1冊をしゃぶりつくすくらい使い倒しましょう。
私が使用したのはこのテキストですが、現在はほかにも良書が出ています。いろいろ探してみてください。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4497209113″ title=”中国語口語表現―ネイティヴに学ぶ慣用語”]
上記テキストは会話よりですので、フォーマルな表現を押さえたい方は、このような別のテキストを使いましょう。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4497215091″ title=”中国語筋トレ100読練習法”]
ここまで、中国語の土台作りで有効だった方法をご紹介しました。
後半は、
・発音
・リーディング
・ライティング
・リスニング
・スピーキング
それぞれの目的に応じた学習方法をご紹介します。
それぞれの目的に応じた学習方法
■発音(わたしの一番の失敗・矯正後のボイスサンプル付き)
私が一番失敗したのは、発音の習得です。
発音の習得は慎重に!
日本人・ネイティブどちらでもいいと思いますが、辛抱強く指摘を続けてくれる先生を選びましょう。
具体的には、「zh」「ch」の発声ができていないなら、妥協せず毎回指摘してくれる先生です。
私はゼロで中国に留学し、自己流で発音を身に着けたため、あとあと矯正にたいへんな時間とお金がかかりました。
※下手な発音でもある程度通じます。私は一時期、中国語の通訳を目指していましたので、発音は大きな課題でした。
私が実際にお世話になったスクール「ウィズダム広東語学院」をご紹介します。本気で発音を改善したい場合はこちらにすがってみてください。
※広東語とありますが、北京語にも対応されています。
この学校で矯正した後の私の発音もアップされていますので、目安にしてみてください。
>>http://www.wisd.co.jp/gakuin/
一番上の「S.Aさん(北京語)」が私です。
■スピーキング(無料あり)
国内で勉強する場合は、オンラインレッスンを利用しましょう。
私も通訳の勉強をしていたころ、スピーキングが苦手でしたのでよく利用していました。
どの会社も無料レッスンを1回は受けられるようになっていますので、まず数社利用してみるのをおすすめします。
国内にいてもオンラインレッスンでネイティブの先生と話せるなんてすばらしいですね。
どこも無料体験ができるので、2つ申し込めば無料で2回、ネイティブと話せます。
あらゆるオンラインレッスンの会社で無料レッスンを受けたら、30回くらいは無料で勉強できるはず。
✔ポイント①
ポイントは、日本語のできない先生を選ぶこと。
日本語が上手な先生は、日本語を使いがちですが、スピーキングを向上させたい学習者にとってはむしろデメリットです。
スクールが用意している教材(たいていは無料)を利用して授業したり、フリートークをお願いしたりすることもできます。
私はあらかじめ話したいテーマを考えておいて、毎回フリートークしていました。(テーマはその日あったことを聞いてもらうなど、簡単なものでもOK)
✔ポイント②
オンラインレッスンでのもう1つのポイントは、レッスンを録音して、あとで自分の話す中国語をチェックすることです。
先生の話す中国語の復習にもなりますし、ネイティブと非ネイティブの会話を客観視できます。
■リーディングとライティング
リーディングの基礎は、前半で紹介した方法でOKです。
土台ができた後、私は大量に原書を読みました。読んだ数は、120冊。
※原書を読み始めたのは帰国してからです。6年くらいかけて120冊読みました。
そして、1冊読むたびに、感じたことやストーリーを中国語でまとめました。
これはアウトプットを意識したインプットです。
書く(アウトプット)という目的があるので、読む(インプット)ときにより集中しますし、盗みたい表現が目に留まりやすくなります。
だまされたと思って、ぜひ読んでみてください。
「私にはまだ早い」は成長を止める不要な呪文なのでやめましょう。
私が初めて読んだ原書はこちら。中国語の勉強をはじめて半年頃に読みました。
引き込まれ、号泣した思い出深い1冊です。
[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B0098SGXLK” title=”活着”]
いきなり原書を読むのに抵抗がある場合は、東野圭吾・「ナミア雑貨店の奇蹟」の中国語版がおすすめです。
[wpap service=”amazon” type=”detail” id=”B00JZ96ZI8″ title=”ナミヤ雑貨店の奇蹟(中国語、簡体字版)”]
私の当時の感想文(中国語)はこちらのブログにあります。
■リスニング
スマホのアプリを利用しましょう。
スピーディでナチュラルな現地の人の中国語を聞きたい場合は、「叶问有话要说」という番組を自信をもっておすすめします。
スマホは「蜻蜓FM」というアプリで、PCではこちらから聞けます。
>>>https://www.qingting.fm/channels/264640
黒竜江のラジオで毎日放送されている、大人気の人生相談番組です。
辛口トークの女子アナの中国語が超爽快で、私は一発でファンになりました。
現在では最新のものは有料となっていますが、数日たてば無料で聞けます。
速いマシンガントーク、教科書のようなきれいに発音されたものではない、ナチュラルスピードになれるのにぴったりです。
【上級編】通訳トレーニングを組み込むのも有効
ここからはちょっと上級編。
中国語を磨いて、通訳の仕事につなげたい方、もっと負荷のあるトレーニングを試したい方向けです。
✔スピーキング力とリスニング力を同時に上げる方法
リプロダクションという方法です。
一文や三文などまとまった量を聞いて、音声を止めて、文字を見ずに声に出して復唱する方法です。
私はリプロダクションを1年くらいやっていました。
かなり負荷のかかるトレーニングですが、スピーキング、リスニングを鍛えられるだけでなく、表現力・語彙力がつきます。
やりかたの手順
音声を流して一文聞く
↓
テキストを見ずに復唱(録音するとベター)
↓
次の文を再生して一文聞く
↓
テキストを見ずに復唱(録音するとベター)
↓
繰り返し
慣れたら、2文ずつ、3文ずつでやります。一つの文章が終わるころには、自然と頭に入ります。
録音を聞いて、自分がそらで発音するときの弱点を分析します。
ビジネスよりのテキストでやると、仕事につながります。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4872176111″ title=”商談の中国語 貿易と投資”]
✔対訳で逐次通訳の練習
日本語訳がついている中国語のテキストを使って、逐次通訳をします。
おすすめは、
中国語本文を見る前に日本語を読んで(または聞いて)、中国語に変換できるかやってみること
中国語の表現力アップ、瞬間中作文の練習になります。
いきなりだと難しいので、最初は中国語を何度か音読してから、日本語→中国語の変換練習をしてもOK。
通訳の勉強をしていたころ、下記テキストを使ってこのトレーニングをしていました。
日本語と中国語の音声がついていますので、負荷のあるトレーニングにぴったりです。
[wpap service=”with” type=”detail” id=”4883194469″ title=”通訳メソッドを応用したシャドウイングと速読で学ぶ中国語通訳会話 (マルチリンガルライブラリー)”]
というわけで、
国内にいても中国語はがっつり勉強できます。
YouTubeでドラマも見られるので、国内にいるデメリットはあまりないはずです。
気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。
がんばりましょ~
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