薬学部が辛すぎて辞めたい方に伝えたい3つのこと【当時の自分に送るアドバイス】

先日、こんなコメントを見かけました。
薬学部の勉強が辛く、大学を辞めたい。
大学の授業を受けるのが本当に辛い。
大学を辞めて、文系学科に入りなおしたい。
今回は、これに関する私の考えをお話します。
10年以上前のことですが、私もまったく同じ悩みを抱えていました。
このコメントの方の気持ちが痛いほどわかります。
薬学部が辛すぎて辞めたい方に伝えたい3つのこと
私の結論は次のとおりです。
①本当に辛いなら辞める
②卒業まで我慢できるなら、最低限資格を取っておくのがオススメ
③薬学部が憎い気持ちを利用する
私は、②を選びました。
具体例について書く前に、私のことを少し書いておきます。
※この記事は3分で読めます。読んだ後、辛い大学生活をどうすれば自分の望む方法で生きていく手段に変えられるかがわかりますので、もう少しお付き合いください。
薬学部に間違って入ってしまった女子の苦悩
資格をとっておけば人生安泰だという理由で選んだ薬学部。
しかし、入学後に思い知ったのは「薬学部のすべてが辛すぎるという現実」。
・入学翌週に始まる、苦痛すぎる週2回の実習、動物の解剖
・教養科目なしでいきなり始まる専門講義
・高校理科とのあまりのギャップ
・早急に求められるブラインドタッチに大量のレポート作成
・薬学のすべてに興味が持てない、何が面白いのかさっぱりわからない
大学とはこんなに苦痛な場所なのか?
学びとはこんなにつまらないものなのか?
大げさに聞こえるかもしれませんが、当時は本気で悩んでいました。
周りを見渡すと、授業についていけずに悩む学生、精神を病んでしまった学生など、一部の生徒は同様の悩みを抱えていました。
入学後1ヵ月で脳に浮かんだのは「退学」。
結果、数えきれないくらい退学を考えながら、私は卒業まで耐えました。
自分で選んだ薬学部。親には「辞めたい」と言えませんでした。心に刻んだのは、「資格はとる。しかし、薬剤師としては絶対に働かない。薬学とは無縁の人生を送る」こと。
薬学のすべてに嫌悪しか感じませんでした。
当時は4年制でしたので、まだよかったと思います。6年制の今、昔の私のように悩んでいる方がいたら、辛すぎる毎日です。
同じように悩む方に良いお知らせがあります。考えようによっては、薬学部に対する憎しみを昇華させることができます。
私の時代では難しかったこと/やりたくてもノウハウがなかったことが、今では実行可能です。
薬学部のすべてが辛すぎるという方、この記事を読んで、ぜひ今後の人生を考えるヒントにしてみてください。
退学を選択するのもありです。特に、病気になりそうなほど病んでいる場合は、休学を考えた方がいいです。ただ、退学するにせよ、退学する前に、薬学部にどれだけの利用価値があるかだけは知っておいてください。
辞めるかどうか決めるのは、それからでも遅くありません。
①本当に辛いなら辞める
心が病むほどなら、休むべき
薬学部が辛いなら、辞めるのもアリです。
薬学にまつわるすべてに嫌悪感しか持てないほど辛いのであれば、退学を選ぶのも1つです。
上記のとおり、大学時代は私にとって暗黒時代でした。
しかし、薬学部をうまくいかすことで、自分の好きなことで稼ぐ方法もあることは知っておいてください。退学を決める場合も、ぜひ、これを知ったうえでご判断ください。
私が今、学生時代に戻れたら、次の方法(②)を選択します。
②卒業まで我慢できるなら、最低限資格を取るのがオススメ
薬剤師を利用する
現在、薬学部に在籍中で、辞めたくて仕方がない場合、あと数年辛抱できそうであれば、薬剤師を利用することをおすすめします。
具体的には下記のとおりです。
地方の薬局には、時給4000円の仕事があります(2018年の話)。
これは、静岡県で働く友人から聞いた実際の話です。求人サイトで探せば、いろいろでてくると思います。
ほかにも、3ヵ月など期間限定の地方派遣の仕事を繰り返して稼いでいる薬剤師もいます(数年前の話です)。
薬剤師を利用する4つのメリット
・働く場所を選べる(=地方を選べる)
・都心をはなれられるので生活費が安くなる
・都心にいるより短い時間でより稼げる
・パート勤務にしても十分稼げる
たとえば、時給4000円の薬局勤務の場合。
1日×5時間×5日=月40万円。
ここからいろいろ引かれますが、生活コストの安い場所に住めば十分ですよね。
1日の労働が5時間でしたら、独身であればあと8時間くらい自己投資に使えます。
時給3000円の仕事はもっと多いはず。
1日×5時間×5日=月30万円。
都心を離れれば、十分ですよね。
※東京だと、未経験の場合、薬局勤務でせいぜい時給2000円です。
調べてみると、やはりありました。

出典:薬剤師求人.comより転載
薬剤師求人.com
たいていの求人サイトでは、すべての求人が公開されているわけではないようです。
とりあえず登録して、どんなものがあるか見ておくのもアリですね。
つまり、地方を選ぶことで、
より少ない生活コストで、より多く稼ぎながら、より多くの時間をつくることが可能になります。
メリットとデメリットを天秤にかけて、残りの人生で、自分が望む生き方ができそうだと思ったら、期間限定で、薬剤師を最大限利用するのはアリです。
③薬学部が憎い気持ちを利用する
薬剤師を利用することにした場合に在学中にできること
薬剤師を利用することにし、卒業まであと4~5年ある場合、苦痛を緩和させるために、在学中にできることがあります。
※これはしんどいと感じる方もいると思いますので、余裕があったらで構いません。
※これも私が当時に戻れたらやりたいことですが、テスト・卒業試験・国試の重圧の中でやるには精神力が必要なはず。だからおまけ的に読んでください。
※ただ、やっておくと、収益化できる可能性大です(私はブログで月30万円以上稼げるようになりました)。
ずばり、自分の辛い気持ちを誰かのために役立てましょう。
具体的に説明します。
学部にはいないように見えても、同じように悩んでいる人はほかにもいます。
憎い・辛い気持ちは、
・勉強についていけない
・勉強がたのしくない
ここから発生していると思います。
私はそうでした。
このループでした。
これにとことん向き合い、
これも1つおすすめしたい方法です。
勉強が楽しくない・ついていけない悩みは、優秀な学生にはわかりません。
どう教えればわかりやすいだろうか?と考えられるのは、勉強につまずいた方にしかできないことです。
辛い気持ち、楽しくない気持ちは、挫折した学生にしかわかりません。
わたしが運営しているほかのブログで、同じことをしています。
上記にある記事のほとんどは、大学生の自分に向けて書いたものばかりです。
記事のいくつかは、このブログのヒット記事になりました。
「わからない」「つまらない」に少し向き合って、「ちょっと楽しいかも」「わかるかも」と思えるまで、少ししんどいと思います。
「少し面白いかも」「ちょっとわかった」と思えたら、それを自分と同じように悩んでいる方に伝えてあげることをおすすめします。
すると、薬学部にどれだけの宝があるか、少しずつ気づけるようになると思います。
私は卒業して10年以上経ってから気づきました。当時、宝に気づけなかったことを後で深く後悔しました。
在籍すること自体が辛い今、卒業試験にパスして国家試験に受かるまでは大変な重圧です。それでも、もし少し余裕がありましたら、上記で書いたことを実行するのがおすすめです。
あとで自分を助けてくれるはずです。
私のとった選択
私は②「薬剤師を利用する」道を選び、最初の就職先を決めました。
当時はフリージャーナリストになりたいと考えていました。資金をためるため、ドラッグストアに勤務して、約2年で200万円を貯めました。
10年以上前の話ですが、当時、薬剤師の初任給で最も高かったのがドラッグストアでした。私は正社員でした。給料は、薬剤師手当10万円を入れて30万円です。
全国に展開している会社でしたので、地方転勤しても、家賃まで負担してくれました。
やりたいことが決まっているなら、数年のこととわりきって、お金に換えることも可能です。ただ、デメリットは、薬学嫌いにはやや辛いです。
※今は勉強の楽しさに目覚めましたので、理系科目が好きです。
1日8時間拘束されますので、今思えば、生活費の安い地方で就職し、正社員にこだわらずパートで効率的に稼げばよかったなと思います。
当時はブログで稼ぐことに関する情報は、現在ほどありませんでした。現在は、ブログで稼いでいる人のお話が、ネット上にたくさんありますよね。
つまり、薬学部を今辛いと思っている方には、昔以上にチャンスがあるのです。
私の時代にもやろうと思えばできたかもしれません。私は知らなかったので、卒業まで苦しかったです。同じように今苦しんでいる方には、できることなら、在学期間を活用して、卒業後も自分が生きやすい道に進んでほしいなと思います。
大学生の自分が今、目の前にいたら、同じことを伝えます。
この記事の要点をまとめます。
・心を病むほどであれば辞めるか休学しましょう
・卒業まで耐えられそうだったら、薬剤師を利用しましょう
・薬剤師をとことん利用して、第二の柱を築きましょう
・今の苦しい気持ちを財産にしましょう
薬学部は軽い気持ちで入るところではありません。世間ではあまり知られていませんが、入った後にある意味、地獄が待っています。卒業するのもめちゃくちゃ大変です(国試の比ではない)。
ですので、資格が得られるからという理由で薬学部を選ぶのはおすすめしません。
今回は、すでに在籍しており、辛くて病んでいる方に向けて書きました。
心が少しでも軽くなれば幸いです。